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靴をつくる機械たち~ヒールシート編~

2024年5月27日

こんにちは工場長の齋藤です。
前回は靴を作るのに欠かせない機械として
トーラスターの説明をさせて頂きました。

前回のトーラスターの記事はこちら

今回の機械も靴作りに欠かせない機械

ケツ打ち…いや、ヒールシートを説明させて
頂きたいと思います!

普段はケツ打ちと呼んでいるので
   “ヒールシート” 
なんてそんな格好の良い呼び方はしてません。
職人の中にはヒールシートって名前なんだって思う職人も居ると思います!
多分!

前置き長くなりましたね。
それではこの機械がどの様に使われ、どれだけ優秀なのかを説明したいと思います!

ヒールシートはカカトをまとめる機械です。

ここから

こうなります。

説明の前に1つ
まず僕がこの機械凄い!ありがとう!
って思うのは
靴のカカト部分には月型と言う革の芯が入っています。
水で濡らしてから入れるのですが時間が経つに連れガチガチに固くなってしまいます。
なのでカカトをまとめるのはなるべく早い内にやった方が革にも負担が少なく綺麗にまとまります!

柔らかい内にカカトをまとめたとしても結構大変です。
片足上手く行って2、3分。大変な物は5分以上かかかってしまう物もあります。

しかしこいつは片足数秒でまとめます!
ガチガチでも!
いつもありがとうございますって思ってます!

話がそれましたね。説明に戻ります。

機械の両サイドに何やらスイッチ等
色々付いていて設定が大変そうな見た目ですが
一回セッティングすれば後はそんなに触る事はありません。

それよりも靴の種類サイズによって微妙にセッティングを変えなければいけないので
そこが難しい所だと思います。

靴を作る他の機械も決まった数字を設定するとか、目盛りが有るとかでは無く、
見た目、長年の勘、靴の上がりを見て機械をセッティングして行きます。
何か目印が有るとすればボルト等のミゾの数や何ミリはみ出してるとか位ですかね〜

これはあくまでも機械を使う時の感覚です。
カカトの高さ、前の深さ等は計って作っていますのでご安心下さい!

機械の説明に行く前に長くなってしまって読んでいても疲れてしまうと思いますので
使い方については次回書きたいと思います!
お付き合いありがとうごさいました!

さいとう工場長ブログ

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クロスロード生産部の工場長です。浅草にある小さな工場で、あしながおじさんやサヴァサヴァの革靴をつくっています。

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クロスロード生産部の靴職人たちのブログです。日々靴づくりに徹する職人たちの、普段聞けない声や熱い思いが込められています。

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